曖昧性を含むプロジェクト

先月くらいからだろうか、ある社内プロジェクトのメンバとなった。そのプロジェクトはマトリクス型組織を採用しており、異なる部署から、複数の人間が関与している。しかし、マトリクス型組織が故に、曖昧性や複雑性を感じずにはいられない。プロジェクトの全容がクリアではないのだ。勿論、自分はマネジャーではなく現場の人間であるから、与えられた仕事をこなせばよいのだろうが、それでも、おぼろげな不安を覚える。

何故か。まず、プロジェクト定義書や作業計画書といったドキュメントが公開されていないことが挙げられる。勿論、向かうべきゴールは決まっているのだが、プロセスが不透明だ。もしかすると、それらのドキュメントが存在しない可能性も高い。また、プロジェクトメンバの概要を知らされていない。プロジェクトリーダは誰で、自分が置かれたポジション、タスクと責任のスコープがどこまでなのか。関係している人間は誰なのか。連絡経路は確立されているのか。などが曖昧になっている。

幸いにも、そのプロジェクトはまもなく 1 次リリースを迎えようとしている。今後、2 次、3 次のリリースを行うのであれば、いや、行わないにせよ、マネジャーはいかなるプロジェクトに対しても、明確な定義やドキュメンテーションを行い、公式にアナウンスすべきだろう。