プロジェクトにおける意思決定の定型化

プロジェクトはダイナミックなものであり、そこには非定型の意思決定が大いに発生するわけだが、可能な限り、非定型の意思決定を定型化したい。それらはコストであり、また、ブレることによってトラブルの原因となるからだ。

Web 系プロジェクトには「計画」「実行」「終結」といったライフサイクルがある。その中で発生する意思決定のうち、定型化できるものが幾つかあるはずだ。

以下は、「実務で役立つプロジェクトマネジメント」で紹介されているプロジェクトのライフサイクルである。「立ち上げ」「計画」「コントロール」「終結」の 4 フェーズに分かれており、各フェーズには幾つかのステップがある。

立ち上げ

  1. プロジェクトスタートアップ
  2. プロジェクト憲章

計画

  1. プロジェクト要件のレビュー
  2. 役割と責任の明確化
  3. プロジェクトキックオフミーティングの開催
  4. プロジェクト詳細計画の作成
  5. リスクの評価
  6. 変更管理プロセスの策定
  7. プロジェクト計画の承認

コントロール

  1. 技術パフォーマンスの管理
  2. プロジェクトの成果状況のコミュニケート
  3. コスト、スケジュール、リリース差異の管理
  4. 変更の管理
  5. リスクと課題の管理
  6. プロジェクトチームの管理
  7. 顧客との関係の管理

終結

  1. 成果物の受領
  2. 教訓のリサイクル
  3. 成果を祝い報いる

実際には、各ステップを具体的な作業に落とし込まなければならない。「実務で役立つプロジェクトマネジメント」では、Excel を使った管理方法など、実務で役立つ tips が書かれている。それらを参考に、例えば、変更の管理は trac で行うなどの定型化ができれば、誰それに問い合わせるといった、非定型の意思決定が減る。

現在参画しているプロジェクトで、ある程度、意思決定のポイントは掴めたので、今後の課題としたい。