ナレッジマネジメント

自分を含む社内の一部で、ナレッジマネジメントが実践されている。イントラ内にブログを立ち上げて情報を書き込むという単純なものだ。この活動は現場の者だけで行われている。共有される情報は、業務で役に立つ tips レベルのものなので実用性が高い。

実は、この活動が行われる以前に、社内全体でナレッジマネジメントの試みがあったのだが、その計画は立ち消えしそうな状況に置かれている。何故か。第 1 の原因は、スコープが広すぎたことにある。参加する人間はそれぞれの異なる仕事を持っているが、それら全てに於いて有用な情報というのは、一般的な知識であったり抽象的なものになってしまう。つまり、どこまでを知識共有の範囲とするかという視点が定まらない。広く、浅くなり、情報が分散してしまう。

第 2 の原因は、社員の大半がナレッジマネジメントを行う準備段階ですらなかったことだ。つまり、情報を共有しなければならないという危機感がないこと、パラダイムシフトに対してネガティブだということだ。「何となく上手くいっているのだから現状のままで良い」という保守的な考えの「現状」は「後退」を意味することに気づかねばならない。

これらを踏まえて、「少人数」かつ「学習意欲のある者」のみで構成されたグループが生まれたわけだ。が、果たしてこの活動が、成功かどうかは正直まだ判断できない。安定するまで諦めない姿勢が重要だ。