Head First デザインパターン

Head First デザインパターン」を読んだ。単純に面白かったです。技術書を読んでいるというよりは、東海林さだおのエッセイを読んでいる感じ。500 ページ強のボリュームだけど、その大半が小話であったり Q&A なのです。

肝心の内容も優れています。頭ごなしにパターンのクラス図を見せられ「覚えろ!」と言われるのではなく、現実世界のピザ屋などを例に、読者と共に設計を進めていく手法を取っています。その途中で、設計の改善案としてデザインパターンが出てくるのです。頻繁に使われる代表的なパターンだけを説明しているので、「あと○○個だよ、ウンザリする」って事もない。また、読み進めていて内容に疑問に感じたら、見透かすように次のページに「何故○○だ?と思ったことでしょう」と書いてある。実に爽快です。

本書を読んで、デザインパターンの知識を得たことよりも OOP の原則を理解出来たことの方が大きい!

OOP の原則

  • 変化する部分をカプセル化
  • 継承よりコンポジション
  • インターフェースに対してプログラミング
  • オブジェクト同士は疎結合
  • 拡張に対しては開いて変更に対しては閉じる