メンタルヘルス入門

メンタルヘルス入門』の読書メモ。2 月の学習テーマはメンタル/ストレスマネジメントでした。

要するに

メンタルヘルスがどのようなものか正しく認識して、気づけるようにしておくことが大切。『ストレスマネジメント入門』と関連しているのであわせて読みたい。著者も同じ方です。

目次

1. なぜ職場のメンタルヘルスが重要か

  1. 心の健康が悪化している
  2. 増え続ける職場のストレス
  3. メンタルヘルスとは心の健康の保持・増進
  4. 組織にとってのメンタルヘルス対策の意義

2. 心のトラブルが起きるメカニズム

  1. ストレスについて知ろう
  2. 私たちが持っているストレスへの対処方法
  3. ストレス反応には三つの種類がある
  4. ストレス反応には個人差がある
  5. ライフサイクルとメンタルヘルス

3. 知っておきたい心の病

  1. うつ病
  2. パニック障害
  3. 職場不適応
  4. そのほかに知っておきたい心の病

4. 組織でメンタルトラブルを防ぐ

  1. 産業保健における国の対策
  2. 企業と管理監督者には安全配慮義務がある
  3. 組織で取り組むストレスマネジメント
  4. 復職の進め方

5. 管理者が知っておきたいメンタルトラブル予防法

  1. 役割が大きいラインによるケア
  2. 傾聴法で聞き上手になる
  3. 早期発見のためのポイント
  4. 管理者自身のためのアドバイ

元気がない部下への不適切な聴き方

  • 仕事の悩みだけを取り上げる
  • 「頑張れ」と励ます
  • 「お前だけではない」と励ます
  • 何かよいアドバイスをしようと焦ってしまう
  • 「オレも若い頃は……」と励ます
  • 「体でも動かしたり、旅行でもして気晴らししたら」と勧める
  • 「酒でも飲もうか」と誘う

じゃあどうしたらいいんだ。という感じですが、傾聴法ではアドバイスをするのではなく、話を聴くことに重みを置いています。下手なアドバイスは避け、産業医に任せた方がよいです。

医療機関は一ヶ月待ち

公的機関の相談所は無料な反面、治療はしてもらえません。治療をしてくれる医療機関は、都市部では一ヶ月待ちが普通らしい…。また、カウンセラーは国家資格ではないため、保険の対象ではない上に質に大きな差があります。カウンセラーに頼るときは医療機関からの紹介を受けるのがいいみたいです。他にも組織を対象とした EAP 機関というものもあります。

メンタルヘルスを保つための 3 つの「マイ」

あとがきに書いてあったこと。

1. マイペース
「人は人」「自分は自分」。マイペースでやりましょう。人との比較はやめましょう。あくまで自分のペースを守りましょう。もちろん、ある程度は結果を出さないといけません。自己中とは違います。人に気遣いはしてください。

2. マイタイム
自分のための時間を持ちましょう。毎日、毎週、毎月、毎年の終わりに、自分のための時間を持って、振り返りをします。物事の渦中にいて実態が見えにくくなっていたのが、客観的に見られるようになるかもしれません。

3. マイスペース
自分の居場所の確保です。ホッとできる空間を持つことです。自室であればベストかもしれませんが、お気に入りの喫茶店でもいいでしょう。