フレームワークを使いこなすための 50 問

フレームワークを使いこなすための50問

フレームワークを使いこなすための 50 問』の読書メモ。

要するに

PPMSWOT 分析といったフレームワークの使い方を解説した本。PPM と聞いて「金のなる木」とかそういう概要は知っているけれど「で、具体的にどう使うの?」までは踏み込んでいない人 (私) にとって、とても勉強になると思います。「50 問」とありますが、問題形式を採っている意味はほとんどありませんので構える必要ありません。また、私は経営戦略の考え方 (ツール) は個人の成長戦略にも役立つと考えながら、こういった方面の勉強をしています。

BCG-PPM の使い方

全社戦略の策定に使う。自社の事業を 4 つの象限に分け「どこに経営資源を投入するか」を決定する。

「現状分析」は情報収集ではない

現状分析の目的は情報収集ではなく、仮説を立ててアクションにつなげること。

3C / SWOT分析の順序

3C 分析をする際は customer → competitor → company の順に分析をする。SWOT 分析も同様に、外部環境 → 内分環境の順に行う。なぜかというと、自社の強みや弱みは「他社に比べて」の相対的なものだから。

差別化と集中は異なる

コトラーの競争地位戦略でいうところの、チャレンジャーやフォロワーが用いる戦略がリーダーとの「差別化」。ニッチャーが用いる戦略が、リーダーが攻めて来ない (攻めるにはコストがかかる) 分野への「集中」。

リーダーが採る戦略は「模倣」と「同質化」

2 位以下の企業がリーダーの地位を得るべく必死に差別化を図ったとしても、リーダーは模倣戦略であっという間に差別化を無力にする。リーダーは価格で勝負してはならない。

仮説思考が大切

戦略を機能させるスキルは仮説思考によって磨かれる。少ない情報から結論を組み立てるロジカルシンキングと、自分の仮説を信じるプライド、勇気が必要。

目次

  1. なぜ経営戦略は機能しないのか?
  2. なぜ現状分析は機能しないのか?
  3. なぜ戦略策定は機能しないのか?
  4. なぜ中期経営計画は計画どおりに実行されないのか?
  5. 経営戦略を機能させるための必須スキル