『プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門』の読書メモ。
要するに
PMBOK (ピンボック・Project Management Body of Knowledge) の入門書。ドメインに依存しない知識なので、知っておいて損はない、というか管理職には必須の知識だと思います。PMBOK はそのままでは若干、抽象的なので、PMBOK にドメイン特有のやり方を肉付けすることが推奨されています。
目次
- プロジェクトに関する基礎知識
- PMBOK の基礎知識
- PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 計画フェーズ
- PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 要件定義フェーズ
- PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 設計・開発フェーズ
- PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 テスト・移行フェーズ
- PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 運用・保守フェーズ
- プロジェクト失敗の原因を探せ
プロジェクト・マネジャーが最低限守るべき振る舞い
心に刻みました。
- 動揺しない
- 傲慢にならない
- 学ぶことを怠らない
プロジェクトに最低限必要な 7 点セット
あなたが参画しているプロジェクトで抜けているものはありませんか?
- どのような事情があり、何のためにプロジェクトを行うのか (背景、目的)
- 何を達成すればよいのか (目標および成功基準)
- 主に作成・実施すべきことは何か (大枠での要求事項)
- プロジェクトを行う上での制約・前提・リスクは何か (制約条件・前提条件・リスク)
- プロジェクト・マネジャーは誰で、どこまで権限があるのか (プロジェクト・マネジャーの任命と権限)
- プロジェクトを進める上での関係者は誰か (ステークホルダー)
- いくらの投資でいつまでに行えばよいのか (予算とスケジュール)
冷静、冷静、冷静
コラムに書かれている内容もとてもためになりました。P.133 より。
テスト・移行フェーズでは、多くのバグが発覚します。それに対して誰が悪いと犯人探しをしても意味がありません。何が問題なのか、問題が発生した原因は何かを特定し、変更管理などの所定の手続を経た上で、淡々と作業を進めることが重要なのです。感情を排しスムーズな情報伝達が行われるよう、プロジェクト・マネジャーは指導・指示すべきです。