『カウンセラーが書いた上司のための心理学』の読書メモ。
要するに
臨床心理士が書いた、メンタルヘルス + コーチングの本。うつ病に対する理解も深まります。ちょっと安っぽくなりますが、ひとことで言えば「思いやり」。上司でなくとも、チームに所属している人すべてにお薦めしたい本。
目次
相談する気をなくす話の聴き方
これは、「あるある」と思う方が多いはず…。
- 忙しいときに声をかけられると、パソコンを見ながら「あー、わかった」などと返事をすることはありませんか?
- 相手が話している途中で「しかし」や「でも」で反論してさえぎることはないでしょうか?
- 相手に対して正論で返そうとすることはありませんか?
3 番はどういうことかというと
例えば、ミスをしたメンバーに
「だから早くやっておけといっただろう」
「努力が足りないからだ」
「不注意だからだ」
と、正論を言うことはないでしょうか?
このようなことは、本人にもわかっているのです。
相談されたときに、ただ話をきくだけでよく、それで何故か自己解決する場合が多々あると思います。もしアドバイスが必要な場合は、話をすべて聞いたあと最後にしましょう。
不合理な思考パターン
以下のような思考はストレスの原因になるので気をつけましょう。
- 結論の飛躍:証拠や根拠のない「決めつけ」
- すべき思考:自分の基準が常に「絶対」
- 全か無か的思考:「全肯定」か「全否定」しかない
- 過度の一般化:一回性のことを「普遍化」
このようなよくない思考パターンについては、『ストレスマネジメント入門』にも書かれていました。