カウンセラーが書いた上司のための心理学

カウンセラーが書いた上司のための心理学』の読書メモ。

要するに

臨床心理士が書いた、メンタルヘルス + コーチングの本。うつ病に対する理解も深まります。ちょっと安っぽくなりますが、ひとことで言えば「思いやり」。上司でなくとも、チームに所属している人すべてにお薦めしたい本。

目次

  1. 性格はどこからくるのか?
  2. 話しやすい職場づくり
  3. プレッシャーをかけずに活性化する
  4. 相手を育てる関わりで必要なこと
  5. うつ病とはどういう病気なのか
  6. なぜうつ病患者が増えているのか
  7. 関わりに困るメンバー

相談する気をなくす話の聴き方

これは、「あるある」と思う方が多いはず…。

  1. 忙しいときに声をかけられると、パソコンを見ながら「あー、わかった」などと返事をすることはありませんか?
  2. 相手が話している途中で「しかし」や「でも」で反論してさえぎることはないでしょうか?
  3. 相手に対して正論で返そうとすることはありませんか?

3 番はどういうことかというと

例えば、ミスをしたメンバーに
「だから早くやっておけといっただろう」
「努力が足りないからだ」
「不注意だからだ」
と、正論を言うことはないでしょうか?
このようなことは、本人にもわかっているのです。

相談されたときに、ただ話をきくだけでよく、それで何故か自己解決する場合が多々あると思います。もしアドバイスが必要な場合は、話をすべて聞いたあと最後にしましょう。

不合理な思考パターン

以下のような思考はストレスの原因になるので気をつけましょう。

  • 結論の飛躍:証拠や根拠のない「決めつけ」
  • すべき思考:自分の基準が常に「絶対」
  • 全か無か的思考:「全肯定」か「全否定」しかない
  • 過度の一般化:一回性のことを「普遍化」

このようなよくない思考パターンについては、『ストレスマネジメント入門』にも書かれていました。