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「議論の技を学ぶ論法集」が復刊した

廃刊となっている香西秀信の「議論の技を学ぶ論法集」が明治図書のサイトで注文受付中になっている。あと 7 日過ぎたらまた復刊投票を 1 票からやりなおしになるので、香西秀信ファンはこの機会に是非。

人にあれこれ言う前に、まずは自分から

今年の頭あたりに、会社のミドル層が集まって「改革のためのミーティング」を毎週行っていたようが、いつのまにかやらなくなっていた。結論は出たのだろうか…。 Webプロジェクトマネジメント標準をペラペラめくっていて、いい言葉を見つけた。 最も重要なこ…

インポッシブル・シンキング

『インポッシブル・シンキング 最新脳科学が教える固定観念を打ち砕く技法』を読んだ。考え方を考えるためのメタシンキングを啓発する本。 メモ。 メンタルモデルによって、行動の範囲が狭められたり、広がったりすることを知る 馬を替える時期を知る パラダ…

教師のための読書の技術

『教師のための読書の技術―思考量を増やす読み方』を読んだ。様々な文章をネタに、香西先生お得意のレトリックが炸裂していて面白い。タイトルの「思考量を増やす読み方」とは、 読んだことを積極的に模倣し、転用する 書いてあることに対して反論する こと…

巨象も踊る

『巨象も踊る』を読んだ。ガースナー凄い、の一言。本人が書いているので多少の誇張はあるだろうが、現実に IBM は再生した。とにかく、ガースナーの意思決定が正確で早いことがわかる。 以下、付箋を貼った箇所のまとめ。 ガースナーの経営哲学 手続きによ…

ビジネス交渉と意思決定

『ビジネス交渉と意思決定―脱“あいまいさ”の戦略思考』を読んだ。ハウツーものではなく、交渉における理論や概念を解説している。これで、印南一路さんの著書は一通り読んだ (身に付いているかは別として)。 以下、付箋を貼った箇所のまとめ。 BATNA (Best A…

Ajaxアプリケーション & Webセキュリティ

『Ajaxアプリケーション & Webセキュリティ』を読んだ。タイトルに Ajax とあるが、内容は Ajax にフォーカスしているのではなく、浅く広いインターネットセキュリティの解説書となっている (TOC)。 得た知識に、脅威を分類する STRIDE モデルがあった。 STR…

「論理戦」に勝つ技術―ビジネス「護心術」のすすめ

『「論理戦」に勝つ技術―ビジネス「護心術」のすすめ』を読んだ。結論から言うと、その技術とは「問い」のことである。自分の主張を質問形式にすることにより、議論を有利に進めることができる。 「問い」が強力な理由は以下の 2 点。 相手に回答を強要でき…

ソフトウェア開発者採用ガイド

『ソフトウェア開発者採用ガイド』を読んだ。Joel が採用のポリシーを熱く語っている。 耳が痛いのが P.108 の言葉。若干文を変えてある。 多くの「スクリプト屋」たちは JavaScript のスニペットをホームページにコピーするところからプログラミングを始め…

3 分間ネットワーク基礎講座

『3 分間ネットワーク基礎講座』を読んだ。3 Minutes Networking の書籍版である。 OSI 参照モデル (アプセトネデブ) を広く浅く解説している。 普段の業務では関わることの少ない、低レイヤの仕組みが勉強になった。

仕事の哲学

『仕事の哲学』を読んだ。14 のカテゴリにわたって、ドラッカーの名言が引用されている。どのページを開いても心を揺さぶる言葉が書いてある。 成長 成果能力 貢献 強み 進むべき道 知識労働者 起業家精神 チームワーク コミュニケーション リーダーシップ …

イノベーションと企業家精神

『イノベーションと企業家精神』を読んだ。ケーススタディこそインターネットなど無い時代のものだが、イノベーションと起業家精神の原理は普遍的なものなので、現代でも十分に通用するだろう。 イノベーションのための七つの機会 予期せぬ成功と失敗を利用…

sed&awkプログラミング

『sed&awkプログラミング』を読書中。 最初に sed と awk のチュートリアルがある。このチュートリアルのためのテストデータを以下に引用しておく。 John Daggett, 341 King Road, Plymouth MA Alice Ford, 22 East Broadway, Richmond VA Orville Thomas, 1…

わかりあう対話 10 のルール

『わかりあう対話 10 のルール』を読んだ。議論の基礎、ルールの解説と続き、練習問題で締めくくるという、わかりやすい構成。体系だっているという点で、『議論のルールブック』よりこちらを推したい。対話 (議論) が上手くいかないとき、以下の 10 + 2 の…

達人プログラマー

『達人プログラマー』を読んだ。 コーディングからプロジェクトマネジメントまで幅広くカバーした名著。 実践的であることに焦点を置いており、抽象的な啓発に偏っていないところがよい。 個人的に気になった節を引用しておく。P.232 より。 プロジェクトに…

Untold JavaScript Secrets

John Resig が次に出す本が待ち遠しい。 Untold JavaScript Secrets Secrets: Table of Contents 前作『Pro Javascript Techniques』は良書だったが、Ajax/DHTML/OOP にフォーカスしたテクニック本 (タイトル通り) だったので、gotcha 感を得られなかった。 …

議論のルールブック

『議論のルールブック』を読んだ。ルールが体系立てて書かれているのではなく、ネット上でよく見られる、"議論っぽい"やりとりのパターン集であった。各パターンのどこが問題か、どうすれば全うな議論になるかを説いている。ウェブでも読めるので是非。 ふと…

ハーズバーグの動機づけ・衛生理論

ハーズバーグの動機づけ・衛生理論 F.ハーズバーグは仕事に対する満足をもたらす要因と不満をもたらす要因が異なることを示し、 前者を動機づけ要因、後者を衛生要因と呼んだ。動機づけ要因を与えることにより、満足を高め、 モチベーションを向上させること…

ヤバい経済学

『ヤバい経済学』を読んだ。原題は Freakonomics であり、厳密には経済学の本ではない。 よって、"マクロ" も "ミクロ" も出てこない。もちろん、それらを期待して読むわけがない。 翻訳が変わっていて、「ハッカーと画家」のような若者語り口調で、構えずに…

論理学がわかる事典

『論理学がわかる事典』読んだ。 以前から、ロジカルシンキングや、議論術、詭弁には興味があったが、それら、実践的なものに比べて、論理学は抽象的というかアカデミックというか。哲学や言語学、数学に通ずるものがある。自分としては、論理記号がそんなに…

ピーターの法則

『ピーターの法則』を読んだ。法則については、Wikipedia を参照。 ピーターの法則を知ったからといって、人生に大きな変化をもたらすわけではない。だが、キャリアを考える際の判断材料にはなる。また、仮に上司がまったくの無能であれば「嗚呼、これがピー…

議論術速成法

『議論術速成法』を読んだ。 論争、というか口げんかに勝つためのテクニック入門書である。終始 例えば、国際派を自認する人々が、「そんな考えは、世界では通用しない」などと恫喝してきたときには、 「"世界" というのは具体的に誰(どこ)のことですか」…

13 歳からの論理ノート

『13 歳からの論理ノート』を読んだ。タイトルは、「13 歳のハローワーク」の真似か。書籍のタイトル、というか表紙は、ヒットしたものから真似られることが多いようだ。最近では、"○○ハックス"という書籍が目に入る。 で、本書はロジカルシンキング入門本で…

熱狂する社員

『熱狂する社員』を読んだ。社員に情熱を出させるための、仕事のモチベーションの 3 要素 "公平感"、"達成感"、"連帯感" について解説している。経営者向けの本なので、労働者がモチベーションを上げるための本とは趣旨が異なる。まぁ、参考にはなるが。 モ…

デスマーチ

『デスマーチ』を読んだ。デスマーチに最も役立つツールは、トリアージだ、とヨードンは訴える。 トリアージするためには、タスクに対して could do should do must do などのラベルを貼る。トリアージそのものは trac などのトラブルチケットシステムに活か…

議論のレッスン

『議論のレッスン』を読んだ。議論という語感からディベートなどの討論を想像しがちだが、内容はもっとくだけていて、自分の言いたいことを正しく伝える/相手の主張を正しく理解するための方法を、身近な例や練習問題を通してわかりやすく解説している。 面…

Code Complete 第2版〈上〉

『Code Complete 第2版〈上〉』を読んでいる。とにかくボリュームがあるので、頭の方は斜め読みし、実践的な 6 章「クラスの作成」あたりからじっくり読んでいる。 7 章では「高品質なルーチン」と称してメソッドの作成方法が書かれているが、日頃何気なく作…

コーチングの思考技術

『コーチングの思考技術』に興味深い章があったのでメモしておこう。 悪癖の 6 タイプ 優秀だが性格に難ありの人材は、6 つのタイプに分けられる。 ヒーロー 多くのことをこなそうとし、自分や部下を酷使する。 実力第一主義者の秀才 理想ばかりを追い求め、…

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド

『My Job Went To India 』を読んだ。"技術者向け自己啓発書" というカテゴリが適当か。52 もの、エンジニアとして生き抜くための指針が示されている。各節末に "今すぐ始めよう!" という言葉とともに、具体的に実行すべき事柄が挙げられているように、とに…

組織デザイン

『組織デザイン』を読んだ。組織デザインのキモは標準化とヒエラルキーの 2 点。 標準化 組織メンバーの意思決定や作業方法の標準化を図る。標準化にはインプット側の標準化とアウトプット側の標準化がある。インプット側の標準化とは、同一のツールを使うな…